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更新日誌

   2013年6月6日(木)洪水その後
     
ウィーンでは、4日、5日、そして今日と、ありがたいことに雨は降らないでくれました。今日の夕方などお日様が顔を出し、青空が見えたほどです。気温も20℃と暖かくなりました。ようやくドナウ河の水が引き始め、消防署員やボランティアの人たちによって本格的な復旧工事が始まっています。今回、特に被害がひどかったのは、チロル州、ザルツブルク州、オーバーオーストリア州、ニーダーオーストリア州で、浸水の他、豪雨による地滑り、がけ崩れが起こり、土石流によって、多くの道路、線路が遮断され、交通不可能になったことも全体の状況に大きな影響を与えました。

  ニーダーオーストリア州では、ヴァッハウ渓谷沿いの町が大きな被害を受けました。大修道院で有名なメルクの旧市街全体が浸水し、リチャード獅子心王が幽閉されていたので知られているデュルンシュタインも水没してしまいました。すぐお隣のヴァイセンキルヒェンの、いつも行くケーキ屋さんも水没してしまったと思われます。お店のご主人も、ウェイトレスとして働いている娘さんも、お店を切り盛りしている奥さんも、もうよく顔を知っているので、今どんな思いをしているかと思うと、胸が痛みます。被害を受けたたくさんの方々、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く復旧しますように、そして国や自治体のしっかりした援助が受けられますように、と願っています。お店が浸水してしまった方たちが、また営業を始められますように!

 ウィーンの東側に当たるドナウ河の水位は今もって上がり続けているようですが、しっかりした治水対策が功を奏して、これ以上被害が広がる心配はないそうです。ただ、オーストリア全体では、まだ心配が残っています。水害を残してドイツの各河川を流れて来た水がイン河に流れ込み、さらにドナウ河に流れ込んで、またドナウ河の水位が上がると予想されるからです。今回の水位を超えないように祈るばかりです。
     

   2013年6月3日(月)オーストリアは全国的に大洪水!
     
日本でも報道されているかも知れませんが、今日突然、オーストリア中が百年に一度の大洪水に見舞われました!5月から雨がちの寒い日が続いていることはお知らせしましたが、この4日間で、例えば、ブレゲンツ(最西部の州の州都)では219.5 ℓ(1u当たり)、バート・イシュルでは205ℓ(ザルツブルクから近い皇帝の避暑地だった町)もの雨が降り、ドナウ河が溢れ、ついに大洪水となってしまいました。沿岸の町村の家々は多くが床上浸水し、とても被害の全体を掴むことができない状態です。ニュースを見ましたが、設備が全て浸水してしまった美容院のご主人は、店はもう全く使い物にならないので、店を閉めなくちゃならなくなりそうだ、と絶望を隠しません。やはり店内の設備が全て水没してしまったレストランの経営者ご夫婦も、閉店するようなことにはなりたくないけれど、でも状況によってはわからない、と不安を語っていました。洪水によって孤立してしまったために全員が非難しなければならなかった自治体も、幾つかあります。土石流に呑まれて亡くなった方も、残念ながら数人出ました。

   2002年にも大洪水があって、大きな被害が出たため、各地で可動防水壁を造ったのですが、今回はそれを超えて被害が拡大しそうです。雨はまだ止んではいず、ドナウ河の水位も上がり続けています。明日には可動防水壁の高さ、11mまで水位が上がりそうなので、緊張の中で監視が続いています。どうか雨が止みますように!!! 雨よ、止め〜〜え!

  ウィーンの今日は、最高気温10.8℃、そして1日中、雨と風というどうしようもないお天気でした。この寒さに、4,5日前から暖房が入っていますが、とにかく雨よ止んで!お日様、早く顔を出して! 気温よ、上がって!と願う毎日です。

  上部オーストリア州のヴィルヘーリングではたった24時間のうちに、ドナウ河の水位が3メートルも上昇、ドナウ河全域の船舶交通が中断されました。また陸上交通についても、ウィーン西駅からザルツブルクを抜け、ドイツ方面に向かう列車は、現在全て運行停止となっています。

   2013年5月25日(土)在外投票権
     
私は今まで在外投票権を持っていませんでした。情報が充分入らない状態では、誰を選ぶべきかきちんと決められない、と思ったからです。でも安倍政権になってから、原発事故の原因さえまだ明らかになっていず、事故処理もできていない状態で、アジアには電気は足りていると言って原発を売ろうとし、日本では電気は足りないと言って原発の再稼動を図ろうとしているのを見て、余りにも危なっかしいので、在外投票権の申請をすることにしました。一昨日、日本大使館領事部に行って申請をして来ましたが、およそ1ヶ月半かかるということでした。夏の参院選に間に合うといいのですが。

     

    このところウィーンでは曇りばかり(山岳部では雪が降りました)で、季節にしては涼し過ぎる日が続いていますが、今日は久しぶりにお日様が顔を出し、素晴らしいお天気になったので、お日様の光につられて、またヴィルヘルミーネの丘へ行って来ました。といっても、気温は14℃、しかも強い風が吹いているので、大好きな景色はちょっとだけ眺めて、すぐカフェへ直行。でもお日様のまぶしいような光が見られただけで、ずいぶんと心が解放されました。ああ、夏は一体いつ来るのやら。  

 2013年5月14日(火)ご無沙汰しました!

   前回の更新から1ヶ月も経ってしまいました。ご無沙汰してしまって、ごめんなさい! 掲示板には書きましたが、前回の熱の後、それまでなんでもなかったのに、急に歯が痛くなり、イースター休暇に出掛けていた歯医者さんが帰ってくるのを待って見てもらったら、何と2本の歯がもう抜く以外どうしようもない状態と言われてびっくり!頬が少し腫れていたので、麻酔が効くよう、腫れが引くのを待って抜くことになりました。結局最初から数えると2週間、もっとひどくなりませんように、とドキドキしながら待って、ついに抜歯の日がやって来ました。 恐ろしかった抜歯は、案ずるより生むが易しで、あっけなくスッと抜けてホッとしました。

   問題は2009年の抜歯の後のように、炎症が起こって入院する羽目になり、抗生物質の大量投与を受けることになって、免疫力ががた落ちし、4年間、日本へ飛ぶこともできなかった状況を繰り返す事態になることでした。そうしたらせっかくの漢方の先生の努力も、もちろん私自身の努力も、全部が元の木阿弥ですから、それがとても心配だったのですが、結局無事、炎症も起こらず、抗生物質も飲まずに済んで、本当にホッとしました。

   で、ホッとしたのもつかの間、今度は前の熱が下がってぴったり3週間目に、次の熱が出ました。で、今度はとてもしつこくて上がったり下がったりを繰り返し、ちっとも落ち着いてくれないので、11日目、ついに半年間飲まないで済んでいたステロイド(副腎皮質ホルモン剤)を飲んで(といってもほぼ最小量)、やっと下がりました。そして今やっと日常生活に戻ることができて、ホッとしているところです。というわけで、熱、抜歯、熱で1ヶ月半が過ぎてしまいました。

 そこでお詫びに、というわけでもありませんが、抜歯の後、これでもう炎症は起こらないと思えた時に、お天気もよかったし、お祝いも兼ねて、ヴァッハウ渓谷に行って来た時の写真をご紹介しますね。

 昼食を食べたゲットヴァイク修道院。おいしかった!

  
フェリーでドナウ河を横切っているところです。  フェリーが向かうヴァイセンキルヒェンの町。

   
 この船でドイツのパッサウまで行けます。     ヴァイセンキルヒェン側の岸で遊ぶ人たち。
 いつか行ってみたい。

今回はデュルンシュタインに行く時とは、反対側の岸に沿って走りました。デュルンシュタイン側のように山が迫っていないので、広々としたブドウ畑が広がっていて、印象が全然違う景色でした。フェリーの出る渡し場があるロスザッツは、古くて小さな家々の並んだ愛らしい村でした。ロスザッツは、厳密に言うと、デュルンシュタインの西隣のヴァイセンキルヒェンの向かい側にあるので、デュルンシュタインからは斜め向かいになります。フェリーに乗るのは初めてで、楽しい体験でした。

向かい側で降りてから、しばらく岸辺に座って、観光船が通って行くのを眺めたり、岸辺に沿って散策したり、春を味わってから、ヴァイセンキルヒェンに来たら、絶対に抜かせない、おいしいケーキ屋さん「エリザベート」でおやつとコーヒーを味わい、再びフェリーで向かい側に渡り、帰路につきました。

 

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