TOP 2012年7・8月の更新日誌  過去の更新日誌 2012年11・12月の更新日誌

更新日誌

2012年10月29日(月)初雪!
   
朝起きて窓の外を見たら、真っ白!昨日の天気予報で、チロル地方には33cmの雪が積もったと言っていたので、私たちは本当に運がよかったとおもったところだったのですが、どうやら寒さは東に移って来たようです。途中から雪が雨に変わり、大分雪が融けてしまってから気がついて、写真を撮ったので、報告用写真としてはとても間抜けてしまいましたが、こんな感じでした。とにかく雪が降ったという証拠として見て下さいませ。本当に突然冬になってしまいました。一番暖かいコートを着て、帽子、手袋、マフラーをして外に出ています。   


2012年10月28日(日)秋のデュルンシュタイン

    
 
右上の廃墟はリチャード獅子心王が幽閉されていた 
写真では黄葉の美しさが伝えられないのが残念。
 デュルンシュタイン城(1192〜1193)  
                       

日本から遊びに来てくれた絵美さんと、秋のデュルンシュタインを見に行こうと
計画していましたが、前日の天気予報では、気温1℃、雨、雪、みぞれ。家でDVD大会をする方がよさそうね、と話していたのですが、当日は3℃と寒かったものの、天気は曇り。せっかくだから、思い切って出かけてみよう、と、うんと暖かく着込んで、午前11時頃、出発しました。

12時少し過ぎに着いて、まずはお昼。前回食べてとてもおいしかった「リチャード獅子心王」というホテル・レストランに行ってみると、春まで閉店だと、大きな入れ物を抱えてお店から出て来た小学生くらいの男の子が言います。それじゃあ仕方がないと、隣りの「楽人ブロンデル」というホテル・レストランに入りました。楽人ブロンデルというのは、オーストリア公レオポルド5世が、第3次十字軍遠征から帰る途中のリチャード獅子心王を捕えて幽閉したした場所を教えないため、イングランド側から送られた楽人でもあった騎士の名です。ブロンデルはリチャード王と自分しか知らない歌を歌いながら、ドイツ圏の城を巡り歩き、デュルンシュタインまで来た時、その歌の第1節を歌うと、城の中から第2節が聞こえてきて、ついに王の居場所を探り当てたという逸話があります。リチャード獅子心王とブロンデルの話を詳しく知りたい方は、どうぞ、こちら「囚われのリチャード獅子心王」→ http://www.onyx.dti.ne.jp/sissi/episode-82.htm をご覧下さいね。

 さてこの由緒あるレストランで食べた食事はとてもおいしくて、絵美さん、連れ合い、私の3人とも大満足でした。

 その後は城門から続く細い通りをウィーンドウショッピングをしたり、愛らしい家並みを愛でたりしながら、通りの終わりに辿り着くと、そこから、カーブしているドナウ河を見下ろせる場所に出ます。そこでしばらくドナウの秋景色を楽しんだ後は、前々回発見したおいしいケーキ屋さんのある、隣町のヴァイセンキルヒェンへ。ヴァイセンキルヒェンで散策している間に、何とも運のよいことに青空が出て来ました。しばらくするとお日様まで顔を出して、「ああ、今日ここに来て本当によかったね!」と話し合ったことでした。

 ケーキ屋さんは「エリザベート」という名前です。フランツ・ヨーゼフ皇帝の皇妃エリザベートでしょうか。それとも経営者の奥さんの名前かしら。栗のケーキとチョコレートケーキにおいしいコーヒーを味わいながらひとしきりおしゃべり。ここはいつ来ても満員です。ケーキの味でもわかりますが、とても人気のあるケーキ屋さんのようです。ご主人がお客さんの間を回って、テーブルごとに挨拶をしていました。雨雪どころか、お日様まで顔を出してくれて、秋のデュルンシュタインも充分味わえたし、本当に楽しく、嬉しい日になりました。

  
 こんな素敵な入り口もありました。       ぶどうの葉が美しい黄色に染まっていました。

  
ュルンシュタインの町の城門(右、裏側から) 城門から10分くらいでドナウ河を見下ろせる場所へ。

2012年10月22日(月)ウィーンはすっかり秋
   
ここ2,3日で木の葉がいっぺんに黄色くなりました。ウィーンには紅葉する木がとても少なく、目立つのはツタくらいですから、日本のような華やかな秋景色は見られませんが、黄色から茶色への美しいグラデーションは静かな喜びをもたらしてくれます。

  今日、一ヶ月ぶりに、ケヴィン先生の診察に行って来ました。今の身体の状態は前回とほぼ同じくらいだけれど、薬が効き始めているようだから(毎日観察日誌をつけて、定期的に報告メールを出しています)、大丈夫、僕たちは正しい道を行っているよ、とおっしゃって下さいました。

 2009年の抜歯による熱の入院で抗生物質の大量投与を受け、肺炎を起こして以来、免疫力がガクンと落ち、すぐに疲れてしまうので、手料理に人をお招きしたり、お菓子を焼いたりすることがなくなりました。お招きのお料理もそうですが、お菓子を焼くのにはかなりエネルギーがいるのです。でも昨日、久しぶりにお菓子焼いてみようかしら、という気持ちになって、アプフェルシュトゥルーデル
(りんごのパイの一種)を焼いてしまったので、その気になったことに、自分でも
ちょっとびっくり。これって、体調がよくなってきた証拠って思えば嬉しいですよね。もっとも今日、日本から友人が10日ほど遊びに来てくれるので、その嬉しさも
あったのかも知れないけれど。久しぶりに焼いたアプフェルシュトゥルーデル、評判はどうかしら。あと2時間くらいで会えるので、楽しみです。

2012年10月14日(日)どこの国益?
   
私は9月15日、マウテルンドルフにいました。その日のオーストリアの新聞で、「日本政府は9月14日、2040年までに原発を全廃すると決定した。ようやく理性が勝利した。歓迎する」という内容の記事を読み、ちょっと驚きました。反対派を抑えて決定を実現していくような力は政府にはありませんから、近いうちに骨抜きになった中身の発表があるでしょう、と思っていたら案の定、数日後には、見るも無残な姿になって再登場。しかもその理由に今度は本当に驚きました。米国の国益に反するからですって。大決定を、米国の国益という圧力の下に、ころっと変えてしまったのには驚きです。日本の国益より、米国の国益の方が大事だったなんて。 

 古い話で失礼致しました。

 2012年10月13日(土)ぎっくり腰
   
9月下旬にぎっくり腰になってしまいました!と言っても比較的軽めでしたが、それでも腰がズキズキして、どういう姿勢をしてもだめ。お灸をしてもらい、薬を塗って、その日はジッとしていました。翌日にはずっとよくなりましたが、それでもたまにズキッと来るので、椅子に座るのはなるべく短時間にするようにし、腰への負担を軽くすべく努めました。

 数日して、ああ、これでそろそろ大丈夫だな、と思った頃、今度は熱がムクムクと現れて来ました。今回の無熱期間は3週間でした。38.5〜39℃を3日間耐えて、4日目にステロイド剤を飲んで下がったのですが、翌日にはまた元に戻ってしまいました。ということは、薬を飲むタイミングを間違えた、ということ。必ず、熱が最高点に達するのを待ってから飲まないと効かないのです。そこで、さらに2日待って、3日目に再びステロイド剤を服用。これでやっとちゃんと下がりましたが、今回は結局丸一週間熱の中で寝ていたことになったので、かなりバテました。今日、ようやく起き上がったところです。

 ご心配をおかけし、大変申し訳ありませんでした。またご心配を頂き、本当にありがとうございました。もう大丈夫ですので、どうぞご安心下さい。

2012年9月19日(水)保養のつもりがハプニングだらけ

     
 ペンション前にはこんな秋向けの可愛らしい飾りが置いてありました。

 しばらくご無沙汰致しました。

 昨年の9月、ものすごく元気になれたので、同じ効果を狙って、今年も同時期に保養に行き、昨日帰って来ました。ところが思惑は見事に外れて、今回はハプニング続き!

     
 
外から帰ったら、こんな可愛いベッドメイキングが   ある時はマスコットのダニエルがチョコを
 してあったので、ついパチリ。ハートの紙に乗せて 抱えて待っていました。
 あった小さなチョコは撮る前に食べてしまったのが
 残念!


 9月5日(水)
  3日目の朝、背中が痒いのと痛いので目が覚めました。調べてみたら、背中に6箇所も虫の刺した痕があります!微熱が出ているので、急いで近所のお医者さんに行き、虫刺され用の軟膏をもらって来ました。ベッドも枕も布団も、最後には私自身の背中にも、ウィーンから持って来た虫除けスプレーをたっぷりとシューシューやりました。ああ、先にやっておくべきだった!軟膏はよく効いたのですが、虫刺されの微熱が私の熱に移行してしまい、また宿で寝ることに。

9月7日(金)
  再び元気になったところで、週末は素晴らしいお天気になったので、これほどのお天気に家に閉じこもっているなんて、あり得ない!と、ごく近くへ散策に。でもちゃんと日焼け止めクリームを塗り、帽子を被り、さらに日傘代わりの雨傘を差して、完全武装して出掛けました。5分も行かないところにベンチがあったので、まだ治り立てだし、歩かないで、新鮮な空気の中に座りながら、遠くの山々や近くの畑で農作業をする様子を観察することにしました。

  素晴らしい青空、外気に触れながら自然の中に座っていることの、何とも言いがたい心地よさ。遠くの畑では、1台のトラクターが畑の草を刈って行きます。その後を2台目のトラクターが、今度は刈られた草を一度フワッと空中に持ち上げてから、落として、乾きやすい状態にして行きます。こういう作業を見るのは、私は初めてでした。乾いたら、これもトラクターで大きな円筒状にまとめて、ビニールでしっかりと密封し、家畜たちの冬のえさとして保管します。

  右前方の畑のトラクターは、ちょっと見ると動いていないのではと思えるほど、ゆっくりと進んで行きます。地面まで届く、大きなじょうごのようなものがトラクターの前方左についています。どうも畑を掘りながらジャガイモを吸い上げ、余分な土を、後ろの口から落として行っているようです。トラクターでこんなこともできるんだ!と、びっくり。 


 小さくてわかりにくいかと思いますが、ジャガイモ掘りのトラクターです。

 まあ、こんな風にして、心地よい外気の中で、興味の尽きない作業を眺めていました。ゆっくり観察してみると、日頃は気づかない色々なことに気づけるものですね。一度、もうそろそろ帰った方がいいかしら、という思いが頭を掠めましたが、あんまりにも気持ちがいいので、うん、もうちょっとだけ、と思い直し、結局1時間以上すわっていたようです。で、宿に帰ったらものすごい疲労感! しまった!紫外線だ! 昔、ドナウ河でボートに乗ったら、ちゃんと日傘を差していたのに高熱を出し、水面の照り返しは怖いんです、こんなばかなことをしてはいけません!とお医者さんに叱られたことを思い出しました。

   でも今度は草の生えた地面なのに…。それでも照り返しが強過ぎたの?と思いましたが、今度はどうも日傘(のつもりの雨傘)の色が明るいローズ色だったのが、いけなかったようです。相当長い時間座っていたので、きっと傘を通して日光を相当吸収してしまった(?)のでしょうね。そう言えば、しばらく前から日傘は黒が一番いいと言うことになっていますものね。 それ以外に理由が思いあたりません。ふ〜ん、やっぱり地面からの照り返しもあったのかなあ?

 その日の夜中、肩に痛みを感じてまた目が覚めました! 見るとまた虫に刺された痕が。今度は最初のとは種類が違うらしく、腫れがなかなか引かないし、痛い。お医者さんでもらった軟膏も効きません。この虫は何かに感染されていたようです。しかもちょうど虫除けスプレーを噴霧しなかった肩を狙うとは、なかなか勇気があるというか、大胆というか。周り中、虫除け薬だらけなのに。

9月9日(日)
  
今日は「ディルンドゥルを着る日曜日」というお祭りの日。このお祭りはザルツブルク州全体で毎年行なわれています。この日は女性も男性も民族衣装を着て集まります。私もちゃんとウィーンからディルンドゥルを用意して来て、この日を楽しみにしていたのに、残念ながら熱で寝ていて出掛けられなかったので、連れ合いに写真を撮って来てもらいました。

  
 
み〜んな民族衣装              男性用民族衣装も皮の半ズボンや背広風など色々

  
 
男声合唱団の歌声に聞き入る人々         民族衣装でダンスを披露           
 
       

 場所は教会前広場。朝、特別礼拝も行なわれました。  こんな小さな女の子もディルンドゥル                          

                  

    *****************************************

  
  で、私の方は紫外線あたりと虫刺されで、また熱。というわけでまた寝るはめに。お医者さんで感染された虫刺され用の軟膏(つまり抗生物質入り軟膏)をもらって来てもらい、紫外線の方はよく休み、最後には薬も飲んで、ダブルパンチもやっと治りましたが、これじゃあ、何のために保養に来たのかわからん、というわけで滞在を3日延ばし、ちょうどお天気もまたよくなって来たので、ちょっとだけ遠出して食事に行ったり、いつものおいしいケーキ屋さんを訪ねたり、最後は気分も上り坂状態で、ウィーンへ戻って来れました。 夏とは空気のパワーが違うのは到着してすぐ感じましたから、虫刺されと紫外線あたりの大マイナスはあったにしろ、それなりに秋の山の空気はプラスになったはず。

   
 お天気のよい日が3,4日続いた後、急に寒くなり、翌朝は1300〜1400m位の高さまで
 雪が積もったので、びっくり!その後またお天気がよくなったので、2,3日で雪は消えましたが。


 少し離れた村、St.アンドレのレストラン前の風景

ついでに言えば、帰る間際にウィーンから来ている同宿の女性と話したのですが、彼女も昨年、寝ている間にクモに刺されて、随分長いこと痛みが続いたと言うので、そうか私だけじゃないんだ、こういう自然環境の中ではよくあることなんだ、と納得しました。来年からは、行ったらすぐにベッド中に虫除けスプレーを噴霧することにしましょう。それとも、部屋中に噴霧する方がいいかも?


   Home | ごあいさつ 
仕事と生活 | お気に入り作家紹介 | ウィーン我が愛の街 | 旅日誌
|
 Café
  |
ひとりごと | 更新日誌 | 
リンク集