旅日誌201 0 2010年7月31日(土)〜8月26日(木)マウテルンドルフ マウテルンドルフのシンボル、マウテルンドルフ城 (ここでは昨夏とは違う内容でご紹介します。旅日誌2009と一緒に読んで 頂くと、全体がつかみやすくなるかと思います) 最初の3日間くらいは山の空気と、900mものウィーンとの高度差に慣れるのにとても疲れるのだけれど、今回はよっぽど体力が落ちていたらしく、体がその負担に耐えられずに熱が出てしまったので、最初の5日間ほどはマウテルンドルフに留まり、ゆっくりと過ごし、そのあとおもむろに行動を開始した。 マウテルンドルフのカフェ。この先をまっすぐ さて、まずは近いところで、隣町のSt.マルガレーテンにこの地方特有の
2)ツェーダーハウス 今度は少し山奥の方に行ってみることにする。マウテルンドルフから北西方向へ車でおよそ1時間。エメラルド色のシュリーラー湖に着くと、木彫りの鍵をくわえた変わった犬の像がある。説明を読んでみると、これは湖の向こうに聳える山、リーディングシュピッツェ(2266m)の宝を守っているという伝説の犬。口にくわえている鍵を奪うことができれば、宝物を得ることができるが、奪いそこねた者は命を落とすという。そして今だかつて戻って来た者はいないそうな。
少し散歩をしてから、山小屋でお茶を飲みながら女主人とおしゃべり。バスは1時間おき。 上の写真とは反対側の景色 去年、ロングのディルンドゥルを買ったので、今年はスカート丈の短いのを買おうと、昨年のお店へ行った。でも、丈の短いのにはいいのがなくて、昨年と同じ店員さんのアドバイスを受けて、結局去年のとは胸の切り替えのデザインが異なる、渋いローズ色のロングのザルツブルク風ディルンドルに決めた。 でも今度のディルンドゥルは昨年の布地より、薄く軽いので、着ていて比較的楽。今度はどこも直さずそのままでピッタリ合った。ディルンドゥルにはまた、絹でできた豪華な祝祭日用や結婚式用のものもある。ディルンドゥルが素敵だと思うのは、3歳の女の子でも、80歳のおばあちゃまでも、太っていてもやせていても、誰にでも似合うということ。日本の着物もそうだから、民族衣装って、そういう性格を持っているのかも知れない。 宿の女主人はまたまた大喜びしてくれて、ひとしきりディルンドゥル談義が弾んだ。そこへバルコニーから宿泊客のご夫婦が顔を出して、「すごく似合ってるね、って話してたところなんだ」「とってもすてきよ!」などと褒めてくれながら、話に加わった。オーストリア人は人を自然に褒めるのがとても上手だ。日本人は照れてしまって褒めるのが下手なので、私もだいぶ訓練を積んだつもりなのだけれど、成果は出ているかしら。やっぱりよいことは、思ったら言う方がいい。だって誰だって褒められたら嬉しいでしょ?彼らはまだウィーンから着いたばかり。山歩きが目的で、毎年同じ時期にここに来るのだそうだ。この宿はかなり常連が多いらしい。車のナンバーを見るとオランダからも来ている。オランダにも北ドイツにも山はないから、山好きはかなり遠い旅をして、ここまでやって来るのだ。 となりの祠のようなのは、日本で言えばお地蔵様のようなもので、 3)マウテルンドルフ 8月15日はマウテルンドルフでサムソン行列があるというので、見に行った。近辺の各町や村でサムソン行列が行われるが、サムソンの衣装は各町村が工夫を凝らしたもので、みな違う。(サムソン行列についての詳しいことは、どうぞこちら旅日誌2009をご覧下さい。) マウテルンドルフは中世、イタリアからザルツブルクへ抜ける道筋にあって、商業の町として栄えた。15世紀に建てられたこの美しい家は、イメージとは随分かけ離れるが、と殺(「と」の漢字が出ない!)した牛や豚の肉をさばいたり、裏の川(下の写真)で洗ったりした家なのだそうだ。そしてこの橋の上で食肉市が開かれたという。 食肉市の開かれた橋 今回は1週間伸ばして3週間滞在にしたので、ゆっくり休養することができ、医学的にもはっきりした効果が上げられたように思ったのに・・・。 |
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