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更新日誌

2012年6月29日(金)ウィーンは37℃!
   
ここ数日、ウィーンは突然熱暑に突入、既に37℃を記録、明日もあさってもカンカン照りで37℃という予報です。しかも週末ですから、プールは大混雑でしょう。ウィーン州、下部オーストリア州、ブルゲンランド州の小学校から高校までの子どもたちは今日、通信簿をもらって、いよいよ夏休みに入りました。オーストリアの通信簿は、1が一番よくて、4がギリギリの合格、5は落第です。5を2つ以上もらうと、9月に追試を受けなくてはなりません。でも、こんなに暑いんだし、春から頑張ったんだし、しばらくは思いっきり伸び伸びして気分転換しなくっちゃね。そう、それから頑張れば充分、充分。まずは夏休み万歳!

残りの6州の夏休みは1週間後に始まります。なぜわざわざ一週間ずらしてあるかというと、たいていの家族が夏休みに入るとすぐに休暇に出掛けるので、民族大移動になってしまって、道路が混雑し過ぎるのを避けるためだそうです。休暇を大切にするオーストリアらしい対策ですね。

  さて、すっかりご無沙汰してしまいました。5月半ばから始まった熱は、シリーズになってしまって、1週間とちょっとくらいの周期で4回も続いてしまいました。数日前にやっと最後(?)の熱とさよならしてホッとしたところです。一時帰国が相当身体に応えたんだな、と自覚しました。というわけで、今年ほどマウテルンドルフの新鮮な空気が恋しい年はありません。海抜1100mの新鮮な山の空気と自然の中にいると、赤血球が増えるばかりでなく、どの値もみんなよくなって、身体全体が元気になります。何年前だったか、遠くの山を毎日見ていたら、目までよくなりました。ゆっくり、のんびりして体力を回復してこようと思います。しばらくはウィーンでの用を済ませるのと、旅の準備で日々を過ごします。

2012年6月7日(木)初夏のバーデン
    
熱の話ばかりでは面白くないので、5月29日、日本から来ていた友人を案内してバーデンに行った時の写真を少しご紹介しますね。お昼を食べて、街を少し散策の後、昨年までは「メッテルニヒ」と言ったカフェで、おいしいケーキとコーヒーを楽しみました。聖霊降臨祭の祝日の後の平日だったので、人通りも多くはなく、お天気もよく、クアパークのベンチでさわやかな空気の中に座っていると、もう動きたくなくなってしまったくらい、いい気持ちでした。いい気持ち過ぎてクアパークの写真を撮るのを忘れてしまいました! ごめんなさい!
    ここまでは元気だったのですが、その日の晩に熱が出てしまったのです。

       
 市庁舎の建物が、こんなに愛らし        街を行く人々
 かったなんて、今まで気がつきませんでした。

    
通りから中を覗くとこんなレストランが。       父の日のコマーシャル中のくまさん

  
 お菓子屋さんのショーウィンドー       小さな野菜市場。とびきりおいしいイチゴを
                       買いました。

2012年6月7日(木)あれ、また熱?!
    
またしばらくご無沙汰してしまいました。今度はちょっとした事件(?)のせいで。前の熱が下がるのと同時に、新しい処方の薬を飲み始めました。そしたら、あれ? 平熱のまま落ち着くのが普通なのに、夕方になると微熱が出て、朝平熱に戻るのを繰り返すようになり、ものすごい疲労感も襲って来ました。

  そして10日しか経たないのにもう次の熱発生!胃に来てしまって、食欲は全くなく、口内炎が幾つも出現して痛いので、さらに食べたくない、飲みたくない、しゃべりたくもな〜い!流動食で6日間寝て、副腎皮質ホルモン剤も飲んで、やっと下がりました。体重は2.5キロ減少。

  これはどうもおかしい、今回のは、処方が強過ぎたのではないかしら、と思って、ケヴィン先生に現状報告を書いてもらったら、早速新しい処方箋を薬局に送ってくれたので、今までそれを飲んで、ようやく食欲回復したところです。明日からは、身体を立て直す薬に切り替えるのですが、試行錯誤は付き物ながら、今度こそは元気にして下さいよ、先生!

2012年5月23日(水)ウィーンの屋根
    
柔らか過ぎる枕はどうも気持ちよくないので、しっかりと頭と肩を支えてくれる枕を買いに行こうと、もう何ヶ月も前から話していたことを、今日やっと実行しました。お天気もよく、今年は一週間も居座っていた「寒冷三聖人」(本格的な夏が来る前に数日間続く寒い日を、こう呼んでいます。今回は最高気温が15〜16℃でした。)も、やっと重い腰を上げて去っていってくれたおかげで、暖かくなったので、またまた
マリアヒルファー通りへ。店員さんのアドバイスで、しっかりとした気持ちのよい枕が買えました。さらにキッチン用の赤白のギンガムチェック模様のテーブルクロス(と言ってもビニール製)も見つかりました。絶対この柄と色でないと合わないので、ずっと探していたのです。わ〜い、よかった!とご機嫌になって、今日もまたアイスクリーム屋さんへ。楽しいプチ外出でした。

  実を言うと、私は屋根が大好きです。屋根の写真集を作りたいくらい。で、今日はお昼を、ウィーンの街並がとてもよく見えるテラスのあるレストランで食べたので、6階の屋根から見たウィーンの街をちょっとご紹介。       

  
 マリアヒルファー通りを挟んだ向こう側です   右の屋根と左の写真の左下の屋根は同じ建物

  さて、更新がこんなに開いてしまった理由は、やっぱり熱でした。帰国して2週間経っても熱も出ないし、元気なので、あれだけ身体にきつい旅だったのに、私ってすごいじゃない、随分と内側から元気になって来たのね、と思っていたのですが、どうもそれは甘かったようで、おやおや、じわじわと体温が上がって来て、4日目には39.2℃。今回は体温は結構高いのに、でもまだ上がり切らない、という状態が数日続いたので、かなり体力を消耗しましたが、5日目にやっと薬が飲めて、下がりました。さあ、熱はこれでしばらくは出ないし、ステロイドを飲まずに何日持つか、もう一度最初からやり直しです。なぜ「最初から」かというと、今までなら、私にはとても考えられなかった買い物をしてしまったから。

ホームトレーナー

   もちろん買ったのは熱の出る前、ちょっと調子に乗っていた時ですが、どちらにしても、これから本当に元気になって行くためには、どうしても適度な運動が必要です。でも日常生活ではほとんど座っているばかりで、運動らしい運動は何もしていません。しかも何日も寝ると、足の筋肉が弱り(2日寝ると筋肉が1%[運動しない時の1年分]減るそうです)、歩いてもすぐ疲れてしまうし、足を強くするのは健康になるための基本中の基本。毎日30分散歩するというのも、実生活では続けるのが難しいですよね。でも、これならできる、と思ったのがこれ。

 テレビを見ながらできるように、と居間に置いたのですが、試しにやってみたら、5分でもかなり膝の後ろに応えます。それに、何だか楽しい!そこでまず毎日1回、5分、しかも普通の平らな道路に設定して、実行することにしました。抵抗を増やすだけではなくて、走るコースをなだらかな丘の上り下りから、ツール・ド・フランスのコース(!?)まで、様々な設定ができるので、慣れて来たら、色々なコースを楽しもうと思います。さて、どのくらい続くことやら、皆さま、どうぞ見守ってて下さいね。

 このホームトレーナーを買いに行った時、ひょっとして、ツール・ド・フランスのコースを、画像を見ながら再体験できるのもあったりしてね、と冗談を言っていたら、店員さんが、「おお、ありますよ。コースも実際のと全く同じです」と言ったので笑ってしまったのですが、でもきっとプロを目指す人(あるいは既にプロの選手)が最後の仕上げに使ったり、ツール・ド・フランスが夢、という人が、区間ごとにトレーニングしたりするのに使うんだろうなあ、と思いました。それだけにお値段も0の数が一桁違っていましたが。
 

2012年5月9日(水)ウィーンも初夏!
    
今日は久しぶりに気持ちよく晴れ、お日様の光は力強く、緑もすっかり濃くなって、いかにも初夏!という感じ。ちょっと買い物に行ったついでにスシ・レストラン(ただ今流行中。と言っても韓国、中華料理も食べられます)で昼食をとり、大衆的ショッピング・ストリートとして有名なマリアヒルファー通りを歩きました。歩道にはカフェが白布の日よけをつけてお店を出し、人々は明るい日差しの中でコーヒーとおしゃべりを楽しみ、道行く人たちは半袖です。通りの並木の背が伸びて、10メートル(?)もある高いところから木漏れ日が落ちて、とってもいい気持ち!そうしたら、急にアイスクリームが食べたくなりました。

  ウィーンはお土産で知られるモーツァルトクーゲルや皇室御用達のケーキ屋さん、ハイナー、ザッハー、デーメルなどケーキやチョコレートがおいしいので有名ですが、もう一つとってもおいしいものがあります。それがアイスクリーム!

夏だけウィーンにやって来て小さなお店を開いているイタリア人のアイスクリーム屋さんがたくさんあり、それがすごくおいしい!何代も前からウィーンでアイスクリームを売り続けて、今では大きく、有名になり、冬もカフェとしての営業をしているお店も幾つもあります。20種類くらいもあって、三角コーンの容器に3種類のアイスクリームを乗せてくれて3ユーロ。なめながらお日様を浴びて歩道を歩いたら、夏気分が身体中に染み渡って来て、とても幸せなひと時でした。夏にウィーンにいらしたら、ぜひアイスクリームをなめなめ歩いて見て下さいね。

 2012年5月8日(火)最高に嬉しいこと
    
今回の一時帰国では一つ不思議なことがありました。ウィーンではもう何年もしつこい入眠障害に悩まされていて、3時、4時、時には5時、6時にならないと眠れなかったのです。熱が出るとステロイド剤を飲まなくてはなりませんが、これを飲むと交感神経が興奮しっぱなしになって、眠れなくなります。服用量の多少はあってももう何十年とステロイド剤を飲み続けて来たので、体内時計が狂って、狂ったまま固定してしまったという感じでした。

眠れないといっても、ビンビンに目覚めているのではなくて、疲れているのに眠れないので、何かまともなことをすることはできず、仕方なくクロスワードパズルをやりながら、うんと疲れて眠れるようになるチャンスを待つ毎日でした。ああ、なんて時間がもったいない、と思いつつどうにもできないでいたのです。目覚めたら、もう一度寝ないですぐ起きる、そして午後30分くらいの昼寝をする、という荒療治で頑張って何とか回復してきたと喜んでも、熱が出てステロイド剤を飲むと元の木阿弥、という具合でした。

 それが日本ではどうにか2時、3時頃には眠れるようになり、ウィーンへ発つ2,3日前からは、どうしたわけか、突然全く何の苦労もせずに眠れるようになってしまったのです!

ウィーンへ戻ってもそれは続いていて、今のところ12時頃床に就くとすっと眠れて、1,2度途中で目は覚めますが、またすぐに眠れて、6時から8時くらいには目覚めます。明け方にならないと眠れなければ、当然目覚めるのも遅くなりますから、今までは、朝食を取るとすぐにお昼になってしまうので、午前というのはないも同然、またすぐにお腹は空かないので、一日に2食からせいぜい2.5食くらいしか食べられず、体重もなかなか増えませんでした。

 それなのに朝7時とか8時に朝食が取れるようになると、自然に3食食べるようになり、体重も回復。それに朝食の後、メールを書いたり、洗濯をしたりしても時計を見ると、まだ9時!午前中って何て長いんだろう、ああ、今まで何てたくさんの時間を無駄にしていたんだろう、と思います。

それに何よりもすっと眠れるって何て気持ちよいのでしょう!とてもとてもありがたくて、天に向かって、ありがと〜う!!!ありがと〜う!!!と叫びたい気持ちです。時差や熱が出たことや、環境の変化で、狂っていた体内時計がもう一度狂って、思いがけずも、本来の位置に戻ってしまった(?)ということでしょうか? まあ、理由はどうでもよいので、どうかこのまま行ってくれますように、と願うばかりです。

今日は日本から帰って初めて、ケヴィン先生の診察に行きました。この話をしたら、先生も同じことをおっしゃって、大笑いしながら、じゃあ、また眠れなくなったら、日本へ送り出すことにすればいいね、とふざけながら、一緒に喜んで下さいました。お腹はさらに柔らかくなったそうで、ということは、血流がさらにスムーズになったということですから、少しずつ対症療法ではない、真の回復に向かっているんだ、と感じられて嬉しく思ったことでした。

今日の診察は午後3時45分から、と半端な時間で、帰りにはいつものイタリア料理店はまだ開いていなかったので、近くのホイリゲ(半セルフサービスの大衆ワインレストラン)でちょっと早い夕食にしました。今年初めてのホイリゲでした。プチパンがとってもおいしくて、「これは日本にはない、オーストリアの味だね!」と話したことでした。診療所までの道には、母の日が来る頃満開になるリラの花が、白から、薄紫、濃い紫とグラデーションをなして咲いていたし、緑もすっかり濃くなって、日本に行っている間にもう初夏がやって来ていました。

2012年5月3日(木)ウィーンに戻りました

 
 
渉成園(東本願寺の別邸)の桜   嵯峨野の竹林

      
    成田山新勝寺                 帰りの飛行機の窓から


   
すっかりご無沙汰してしまい、本当に申し訳ありません。5月1日、日本時間で午後10時半、無事ウィーンに戻って来ました。日本時間の2日午前3時頃、シャワーも浴びず、何も食べず、そのままバタンキューで眠ってしまい、昨日も一日中やたら眠くて、何もまともなことができませんでしたが、昨晩もよく眠れたので、もうこれでどうやら時差ぼけは治ったみたいです。西に飛ぶ時の方が身体がずっと楽なのですね。

 今回の一時帰国は、出かける直前に熱を出して、出発を2回延ばし、やっと飛べたと思ったら、機内の空調がひどくて風邪を引き、1週間ほどホテルで寝たり起きたり。帰り際にはまた熱を出して、また出発を1週間延ばし、ホテルで数日寝た後、どうやら無事に戻って着ました。平年よりずっと寒く、雨が多く、大嵐、小嵐も挟まって、そういう意味ではかなりさんざんな旅となってしまいましたが、でも4年ぶりに会った両親が本当に喜んでくれ、そして安心もしてもらえたので、これだけでもちょっと無理して行った甲斐がありました。さらに1週間ほど滞在した京都では、やっと風邪も治り、例年より寒かったおかげで、ちょうど満開の桜を楽しむことができました。とにかく無理をしないことを最優先条件にして、出掛けるのは午後だけ、行くのも近くだけ、と決めて、祇園と嵐山、そして三十三間堂を訪ねました。雨の日には、ちょうど始まったところで友人から薦められた「江戸琳派の粋人、酒井抱一展」を見に行きました。こじんまりした展示でしたが、絵の素晴らしさだけでなく、大名家に生まれて、画家となった抱一の人物にも関心が湧き、なかなか味わい深い展示会でした。

 そんなわけで今回は、まあ覚悟していたことですが、どこかに行ったり、見学したりといったことはほとんどできませんでしたから、次回はもっと体力をつけて元気になって行き、もう少し旅を楽しみたいと思っています。私の体調を思いやってわざわざホテルまで来て下さった皆さま、本当にありがとうございました。お蔭様で楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

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