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RSO(ウィーン放送交響楽団)を潰さないで! RSOウィーン記者会見2009.9.11
・更新日誌・
2009年10月23日(金)冬時間への切り替え
夏時間に切り替わってからもう半年が過ぎて、冬時間への切り替えが迫ってきました。あさっての日曜日(25日)の午前3時に、1時間時計を戻して午前2時に合わせ、切り替えが行われます。だから1時間、寝坊ができるわけね。そうすると、日本(日本時間)とオーストリア(中欧時間)の時差は1時間増えて、8時間になりますので、みなさま、どうぞご注意を! 日本の午後8時が、オーストリアでは同日お昼の12時です。
2009年10月15日(木)突然、冬始まる!
つい一週間前はまだ水着で甲羅干しができたというのに、突然気温が下がって、一昨日、昨日は最高気温が7℃、しかも強い風と雨。うわあ、どうしよう!と思っていたら、今朝起きたら、なんと横殴りの雪!気温は2℃! こんなに突然冬がやって来たのは、37年来のことだそうで、たいていのドライバーはまだ冬用タイヤに換えていなかったので、スリップ事故続発。遠距離暖房施設では、突然フル回転で仕事が始まりました。気温が突然20〜25℃も下がったので、身体の方がついて行けずに、みんな眠れなくなったり、疲労感にまとわりつかれたりで苦労しています。こんな時はうんと身体を労わって、よく休ませて上げないとね。
うちでも急いで暖房機に加湿器を取り付けましたが、あ〜あ、それにしても秋を味わう暇もないうちに冬になってしまったのは残念!
2009年10月13日(火)小さな大事件
10月10日(金)のことでした。新しいプリンターをインストールした後、突然、全く文字が書けなくなってしまったのです! 電池も切れていないし、
オフィス2000のCDを入れての自動修理も効きません。そのほかの機能は大丈夫らしいのだけれど、文字が書けないのでは、全くお手上げです! 焦りました。
そこで翌日、日本語設定をしていない友人のパソコンを使わせてもらって、掲示板に緊急お知らせをローマ字で書き込みました。
そして日曜日の晩、近所の仲良し家族の家の、コンピュータの勉強をしている
高三のマティアスくんに来てもらいました。
字が書けなくなるのはプリンターと関係があるかも知れない、というので、まずは二日前におかしなプロセスでインストールされてしまったプリンターを再インストール。それでも書けないので、モニター画面にキイボードを出して、そこに書いてみたら書ける! ということは、もしかして…端子のコンタクトがゆるんでいるのかも、という彼の推定で、本体の後ろを覗いてみたら、なんと本当にそうでした!
ゆるんでいる端子をしっかりはめたら、また書けるようになったのです!
なあんだ、という原因でしたが、こういう推定の仕方は私には不可能だし、第一モニター画面にキイボードを出すなんて技はできないので、やっぱりマティアスくんのおかげ。ありがとう、マティアスくん! ああ、本当にホッとしました!どうも金曜日にプリンターをインストール中、プリンターの電源が切れたので、本体を持ち上げて後ろ側を調べた時に、緩んだもののようです。
う〜ん、まあそうであれば、自分でも気がつかなくちゃいけなかったかなあ。
それにしても自分がいかにパソコンに依存しているか怖いくらい。こういう時、しみじみそれを感じます。
2009年10月8日(木)夏に逆戻り?!
ウィーンでは最近朝晩は10〜12℃くらいに下がるようになったので、管理人さんに電話して団地の集中暖房を入れてもらうよう頼んでもらいました。で、
やっと月曜日に暖房が入ったと思ったら、何と翌日の火曜日は、最高のお天気かつ最高気温27℃という暑さ!水曜日も快晴で27℃、今日も快晴で25℃。とても10月だとは思えません。一体どうなっているんでしょう?! で、今日の天気予報を見たら、明日から気温はグッと下がって、最高気温が16℃、雨。週末もそのままのお天気が続き、10月半ばには最高気温が10℃以下という寒さが始まるそう。本当に暖房が必要になるのも、もうすぐのようです。こういうメチャクチャなお天気の時は、体調に充分気をつけなくてはね。
2009年10月6日(火)
RSOウィーンの存続請願署名については、中間報告、RSO記者会見の様子など、今まで更新日誌に報告して来ましたが、更新日誌はどんどん進んで行ってしまうので、RSOウィーン関係をトップのページにまとめてアップしました。
ここを読めば全てがまとめてわかるようになっていますので、ご協力を頂く方、またお友達にお願いして下さる方、どうぞこのページをご活用下さいますようお願い致します。
ご協力、どうかよろしくお願い致します。どうぞ下をクリックして下さい!
全ての記事がまとめて見られます。
http://dhonyaku.ehoh.net/RSO%20wo%20tsubusanaide.html
2009年10月3日(土) 「ひとことだより」をアップ!
別館HP『ちびとなかまたち』に、「ひとことだより」をアップしました!
今回の話題は、サムソン行列。オーストリア、ザルツブルク州のお祭りです。
5〜6mもの大きさのサムソン人形が、ダンスをしながら、行進していきます。この夏に初めて体験しました! 楽しかった!
別館HP「ちびとなかまたち」のトップから少し下がったところにありますが、下をクリックすると、直接飛べます! 写真もたくさんあります。どうぞお楽しみ下さいね。
http://nigiyakatibi.hp.infoseek.co.jp/
2009年10月2日(金)残念!コンサート出場できず
ここ一週間ほど、新症状の熱で寝ていました。というか、まだ下がったばかりなので、実際にはまだ寝ているのですが。39℃になったのは一度きりで、それ以上には上がらなかった代わりに、微熱以下にも下がらず、その間を行ったり来たりするばかりで、解熱剤も何の効き目もなし。相当に体力を消耗したので、仕方なく漢方治療の成果をぶち壊すとわかっている副腎皮質ホルモン剤を飲んで下がったところですが、それなのにまた上がったり下がったりし始めたので、もう今までの経験による理解を超えていて、どうなってるのかわからな〜い! 来週、漢方の先生のところへ行くので、聞いてみないと。抗生物質&副腎皮質ホルモン剤漬けの入院治療がここまで大きな影響を与えていたなんて、本当にびっくりです。
そんなわけで、残念ながら9月27日(日)のコンサート直前合唱練習にも、29日(火)のコンサートにも出られず、の結果となりました。でもコンサートに来ることになっていた友人たちが、私が出られなくてもコンサートに行ってくれて、とてもよかった!すごく楽しかった!と言ってくれたのが、嬉しい慰めになりました。
特に気に入ってくれたのは、宗教曲では特にハレルヤ・コーラス、ミュージカルからは『オペラ座の怪人』メドレー、それ以外からは『ナブッコ』からの「囚人たちの合唱」、シューベルトの「菩提樹」、シューベルトの「鱒」をリスト風に、モーツァルト風に、またロシア風になど様々に編曲した「機知ある鱒」、シュトラウス(子)の「浮気心」、「雷鳴と電光」、「美しき青きドナウ」だったそうです。よかった!楽しんでもらえて。
2009年9月23日(水)「幸せ」の授業?!
オーストリア、シュタイヤーマルク州の6つの小・中・高等学校では、この9月の新学期から授業科目に「幸せ」が加わりました。2年前にドイツの校長先生が、余りにも学校の嫌いな子どもたちが多い現状を打破しようと始め、成果が大きかったので、まず6つの学校で取り入れることにしたそうです。どんな授業でしょう?
「幸せ」そのものの授業はできませんが、物事をポジティブに捉え、また相手を評価しながら、よい人間関係を築いて行くこと、これなら学ぶことができます。幸せと感じることができやすい発想や心的態度を身につける、これが「幸せ」授業の目的です。物事を肯定的に捉える人は、否定的に捉える人より困難を乗り越えやすいことがわかっていますからね。例えば自分の長所と短所を自分で探し、お互いにそれを出し合い、相手にそれを肯定的な評価をしながら言葉を返して行きます。こうして子どもたちは物事のポジティブな捉え方を学び、互いの信頼とともに自分自身に対する信頼感も育てて行きます。ロールプレイや様々な方法を使って授業は進められて行きますが、子どもたちはどんどんやる気が出てくるそうです。
これって、ただただ詰め込みを迫られ、将来への希望が持てず、勉強の喜びを感じられないでいる日本の子どもたちにも、まさに必要ですね。いや、その前にそういう勉強を強いている日本の大人の方が、まず先に学ぶ必要があるのではないかしら。
2009年9月13日(日)RSOウィーン存続請願署名委員会の記者会見
9月11日(金)にRSOウィーン(ウィーン放送交響楽団)存続請願署名委員会の記者会見がありました。私も行きたかったのですが、ちょうど風邪の熱がどうやら下がったところでまだ微熱もあったので、残念ながら家で休むことにしました。で、元気になった昨日、検索してみたら、記者会見についてのニュースが、「クリーア新聞オンライン」に出ていました。まとめながら訳してみると、次のような記事です。
RSOウィーンをオーストリア放送局から独立させる、あるいは完全に解散するという事態から救おうとする力はどうやらひとつにまとまって来たようである。
RSO経営協議会委員(注:オーケストラ団員側から経営に参加している委員で、労働者側からの経営参加制度の形態のひとつ)たちとRSOウィーン存続請願署名キャンペーンの発起人による記者会見で発言したのは、有名文化人ばかりではなかった。国民党、緑の党、自由党ウィーン市会議員たちも、多かれ少なかれ、いわば「連帯声明」を出したと言ってよい。
常任指揮者ベルトラン・ド・ビリーによれば、「いわゆる”シナリオ4”、このオーケストラの完全な解散については、まだ結論が出たわけではない」。経営協議会委員はこの議論の導く方向に警鐘を鳴らす。これからRSO団員になりたいと思っていた若い音楽家たちは、考え直しを迫られているし、団員たちは不安を抱いている。ひどい経済的危機にあるオーストリア放送局が、予算削減をしようとする気持ちはわかるが、これは公共放送局の文化的使命に反している。しかも、局全体の予算に占めるRSO維持のための予算は、たったの0.8%に過ぎないのだ。
当オーケストラは文化人およびコンサート開催者から支援を受けているが、オンラインによるRSOウィーン存続請願では3万人以上が署名したのであるから、今や政治的な力添えが求められている。ファイマン首相(社会党)、プレル副首相(国民党)、シュミート教育文化相(社会党)、オスターマイヤー・メディア担当政務次官(社会党)に名指しで支援が求められた。
「我々は国立オーストリア放送局と政治とに翻弄され、不確実な情報の塊の犠牲になっている。これはオーケストラにとって致命的なものだ」と、オーケストラ代表。
この分なら、さらに頑張れば、なんとか存続の方向に動いて行きそうですね。少しホッとしました。これからの各党の動きに注目していきたいと思います。昨日、RSOウィーンについて検索していくうちに、今年の6月4日に、ウィーン国立音大の学長が、オーストリア放送局総支配人に宛てて出した公開状を発見!重要な部分を以下にまとめます。
「総支配人殿、今まで国内外の数多くの機関、専門家の方々から、このオーケストラが音楽の国オーストリアにとってどれだけの価値を持つものかもう充分にお聞きになったことと存じますので、もう一度繰り返すことは致しません。オーケストラ維持予算が、放送局総予算の0.8%なのであれば、この国際的名声を持つオーケストラの価値は何倍になることか、とても数で表せるものではありません。
総支配人の地位と力を以ってする判断は、専門知識に裏付けられ、またその判断の影響力を熟慮した上でなされなければならないものと存じます。そうでなければ、芸術・文化分野における国際社会に占めるオーストリアの地位に重大な損害をもたらすでしょう。
我々は、200におよぶ提携パートナーを持つ音楽大学の責任あるチームとして、文化的使命を持つ公法機関の総支配人としての責任を問い、RSOウィーンの長期的存続保障を打ち出すよう要求致します。」 この後に、学長および3人の副学長の署名があります。
今年の4月には、文化担当ウィーン市会議員のマイラート=ポコルニ氏が、RSOウィーンをオーストリア放送局から外す件について、我々はRSOウィーンを助成することはできない、なぜなら国はウィーン・フィルに責任があり、市(はそのままウィーン州でもある)はウィーン響に責任があり、オーストリア放送局はRSOウィーンに責任があるからだ。この分担は適当なものであると思うし、放送局には責任を自覚してもらいたい、というコメントを出しています。(2009年4月2日、ウィーン新聞)
こう見てくると、9月11日の記者会見の段階に来るまでに、RSOウィーン存続請願署名の果たした役割は、大変大きいと言えます。署名をして下さったみなさま、本当にありがとうございました。ただまだ具体的な救済策が決まったわけではないし、決して楽観できる状況ではないと思われますので、まだ署名をしていらっしゃらない方は、この画面最上部または次の緑のリンク、 RSO(ウィーン放送交響楽団)を潰さないで! をご覧の上、どうかご協力を頂きますようお願い申し上げます。 また、このリンクには7月2日の署名状況の中間報告も含まれています。
私自身もこれほど無責任な決定をしたオーストリア放送局上層部の神経がとても理解できません。これはもう文化国家を自認するオーストリアの恥を世界中に晒すことになるとしか言えないのに。
2009年9月1日(火)EU内での白熱電球製造・輸入禁止!
9月に入った今日を以って、EU全域で全ての曇りガラスの白熱電球と100W以上の白熱電球(こちらは透しガラスのも)の製造と輸入が禁止されました!ただし在庫がある分だけは販売してよいことになっていますが、これから1012年まで毎年、段階的にW数の低い白熱電球も禁止されて行き、最後にはエコ電球(正式名は「エネルギー節約電球」)しか買えなくなります。
幾ら大幅な電気の節約になり、炭酸ガスの排出量を減らし、かつ長持ちすると言っても、それだけの理由で、まだたくさんの課題を残したまま、全ての白熱電球を禁止し、エコ電球だけしか使用できないとする突然の措置には多くの人々が反対しています。エコ電球は蛍光灯の一種ですから、本来の明るさになるまで時間がかかります。点滅の繰り返しにも弱いといわれますが、トイレ、玄関、洗面所などごく短時間しか使わないような場所にもエコ電球を使わなくてはいけないのはなぜでしょうか? また、エコ電球の光は冷たい色なので、特に家庭では暖かい色の光が好まれますから(太陽の光の余り強くない北国では特にその傾向が顕著なんだそうです。オーストリアでは子どもの描くお日様は黄色です)、皆使用を嫌がります。しかもエコ電球の値段は白熱電球の8〜9倍もするのです。またねじ込み部分が従来の全ての電灯に合うわけではないので、そうなると電灯全体を買い換えなくてはならなくなります。博物館や宮殿ではろうそくの炎の形をした白熱電球をつけたシャンデリアがほとんどですから、あれ全部に無骨なエコ電球をつけたら、その莫大な費用もさることながら、優雅な雰囲気はぶち壊れです。
というわけで、オーストリア中が、白熱電球の買いだめに走っています。個人商店ではお客さんのために、たくさんの白熱電球を仕入れ溜めして売っています。スーパーでも特売をしています。私もお金第一になってロビーと癒着(?)してしまったEUに購買行動を強制されたくはありませんから、白熱電球をたくさん買いました。
本来なら、エコ電球についての情報を広めつつ、暖かい色のエコ電球開発、エコ電球に必要な水銀のしっかりした回収、再利用の研究開発と制度作り、製造コストを抑えたエコ電球の開発、品質の均等化等を進めながら、次第にエコ電球の浸透を図っていくというのが本筋のはず。まだエコ電球が一般的な普及条件を備えたとは言えない段階で、即禁止してしまうというEUのやり方には、多くのオーストリア人とともに私も非常に怒りを覚えています。
こうなったら、現存のエネルギー節約電球しか買えなくなる前に、もっと性能の優れたエコランプが開発されることを願うしかありません。ちなみに我が家では使用時間が長い居間の5つの電球つき電灯と、床置きスタンド(電球2個入り)にエネルギー節約電球を使っています。
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