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2009年12月31日(金)大晦日

        

 みなさま、今年もまた一年、当ホームページをお訪ね下さり、
  ありがとうございました。みなさまの応援のおかげで、元気に
  一年を過ごすことができました。本当にありがとうございました!
  みなさまもどうぞよいお年をお迎え下さい。


   
ウィーンではあと2時間ほどで新年を迎えようとしています。先ほどからあちこちで爆竹がなっています。今年は、日本から訪ねてくれた友人と二人の静かな年越し。先ほど、年越しそばを食べたところです。天気は曇り。気温7℃。暖かく、穏やかで、静かな大晦日です。

 もうすぐ花火が上がり始め、新年が明けるのと同時にテレビ、ラジオから、第2のオーストリア国歌、「美しき青きドナウ」が流れ始めます。シュテファン広場や市庁舎前広場には、たくさんの人たちがシャンペンと紙コップを手に集まり、新年の乾杯をすると、曲に合わせてワルツを踊りながら新年へと「滑り込んで」行きます。五階の我が家の窓からは、花火がとてもよく見えるので、花火と「美しき青きドナウ」の曲とバレエを楽しんでから、明日のニューイヤーコンサートを楽しみに、眠りにつくことに致しましょう。

2009年12月26日(土)私のクリスマス・イヴ
  
皆さま、どんなクリスマスを過ごされましたか? それぞれによい時間を過ごされましたように! さてこちらは今もまだクリスマスは続いています。今日は
クリスマスの祝日の2日目で「シュテファーニの日」と言います。今頃はあちこちで友人、知人同士、親戚同士のパーティが開かれていることでしょう。明日の日曜日もね。

  さて私のクリスマス・イヴは、午前中の病院訪問で始まりました。救急病院なので怪我の人ばかり。クリスマスに家に帰れない人もたくさんいます。それでほんの少しだけクリスマスの雰囲気を味わってもらおうと、病棟から病棟へと回りながら、数曲ずつクリスマスソングを届けて来ました。とても喜んでもらえて私たちも幸せ!その後は病院のお昼ご飯をご馳走になりました。

  イヴの夜中には、合唱団はシュテファン大聖堂の真夜中のミサで歌いました。この二つの行事は合唱団のイヴ恒例行事になっているのですが、私は午前と夜中の両方は無理なので、病院訪問だけに 参加しました。

  家では、晩はご馳走を作って、私を入れて4人でお祝いしました。献立はローストチキンにしようかな、と思っていたら、招いた友人の一人が骨付きの肉は苦手だというので、ベーコンと玉ねぎを上に乗せたチキンソテーの温野菜添えにしました。それに野菜入りコンソメスープ、マッシュルームとグリーンピース入りピラフ、きゅうりとりんごのサラダ。食後の甘味は、今回はケーキを焼くパワーまではなかったので、クリスマスクッキーの中で一番みんなが好きな、小さな、小さなクロワッサンの形をしたバニラクッキーを買って来ました。食事とワインとお菓子を味わいながら、楽しいおしゃべりで夜は更けて行きました。  

   ウィーンでは24日は、お昼まででお店はおしまい。レストランも、今日はほとんどお休みです。みんなが家でクリスマスを祝えるように、というわけです。そして25,26日はクリスマスの祝日でお休み。27日は日曜日なので、商店は、3日半お休みですから、祝日の間のご馳走の材料を全部買い貯めておかなくてはならないので、スーパーの混み方と言ったらすごいものでした。

2009年12月23日(水)

  
皆さま、どうぞよいクリスマスをお迎え下さい

      


  
19日の記事をアップした直後、雪が降り出しました。そして数時間後には
写真のようになりました。晩には雪も止んで、冴え渡る夜となりました。翌日の日曜日(20日)は、−8℃というこの冬の最低気温!ところが21日は-3℃、22日は久しぶりのよいお天気で+4℃、23日の今日も
よいお天気で+8℃とグングン上がって、余りの変化の早さに身体がついて行けなくなりそう。というわけで、ホワイトクリスマスは、ウィーンでも無理なよう。でも、お天気のよい穏やかなクリスマスイヴというのもまた別の味わいがありますよね。

   どうぞ、ご家族やお友だちと、またゆったりと一人で、それぞれに楽しく、心温まるクリスマスをお過ごし下さいね。

    

 

2009年12月19日(土)日中もマイナスの気温!
   
数日前から急に寒くなって、日中もマイナスの気温の日が続いています。しかもしだいしだいに気温は下がっていて、午前10時半の今の気温は−4℃。予報では、年末までこのお天気が続くそうで、来週は−10℃以下になるかも知れないそうです。とすると、ひょっとしてホワイトクリスマスになるかも?と思ったとたん、寒過ぎるともう雪は降らないのを思い出しました。でも、天気予報はいつも当たるわけじゃないので、ホワイトクリスマスになる可能性はあり。どうなるかな?

2009年12月12日(土)能公演
   
午後3時より、シェーンブルン宮殿内のオランジェリーで、能公演があり、行って来ました。公演したのは、櫻間会(さくらまかい)という熊本藩の細川家に数世紀にわたって仕えた能家。ウィーン公演は初めてということでした。出し物は『角田川』。一般的には『隅田川』として知られていますが、櫻間会ではこう書くそうです。また金春流でもこう書きます。

  この公演も日墺修好140年の記念行事の一環として行われ、在墺日本大使ほか、時代が時代なら十八代将軍であるはずの徳川氏、またオーストリア側からはハプスブルク=ロートリンゲン家の方も臨席されました。

  高校の古典の授業で習って、みなさんご存知の作品。息子を人買いにさらわれた母親が子ども恋しさに狂女となりながらも、息子を探して京から武蔵の国の隅田川の渡しまでやって来ます。渡し守は一年前の今日、三月十五日に、人買いに連れられた十二歳の梅若丸という子どもが、病で弱って対岸に置き去りにされ、塚を作って柳を植えて欲しいという言葉を残して亡くなったことを語り、今日は供養の大念仏があるから、皆もぜひ参加してやって欲しいと頼みます。狂女はそれがわが子であることに気づいて泣き崩れます。同情した渡し守は狂女を塚へ案内し、最初は塚を掘ってでも我が子に会いたいと激情に駆られた狂女も、最後は人々の念仏に合わせ、心を込めて「南無阿弥陀仏」と唱え、弔っていると、念仏を唱える我が子の声が聞こえ、塚の中から我が子の亡霊が現れます。けれども抱きしめようとすると亡霊は消えて、明け行く空にぼうぼうと草の茂る塚が残るばかり、という悲劇の物語です。

  世界文化遺産として登録もされた能芸術。面をつけるため表情を表すことができない。だからこそ、集中した緻密な動きの中に感情を込め、表情をも表現しようとする。また、面をつけるからこそ、80歳の演者でも20歳の娘を演じることができるという、司会の先生の言葉は、能の本質をついていると思いました。   不思議なことに、シテが本当にたおやかな若い母親に見える瞬間が何度もありました。

2009年12月8日(火)クリスマス飾り

               

    今日はマリアへの「受胎告知」の祝日でお休み。ダニエルくんにもう一度来てもらって、やっと正しく保存できるようになりました。メールやワードデータへの画像貼り付けもOK。ああ、ホッとした! というわけで、これが2009年のクリスマス飾りです。
   
   4本ろうそくが立っているもみの木のリースが、アドヴェントクランツ(アドヴェントの葉環)。今度の日曜日はアドヴェント第3の日曜日なので、3本のろうそくに火を灯して、静かにクリスマスへの思いを膨らませます。左に見える小さなツリーは、金属製。本物のツリーは、24日に飾りつけます。年末もツリーを楽しんで、正式には1月6日に燃やすのだそうです。お正月飾りのどんど焼きみたいですね。聖なるものを燃やして天に返すという発想は共通しているんだなあ、と思いました。でも集合住宅では実際に燃やすのは難しいので、ごみとして出してしまうのですが。
 ツリーの前の三体のお人形は、 東方からイエス様への誕生の贈り物を持ってベツレヘムへ旅した三人の王様。1月6日は「三聖王の日」として祝日になっています。                

2009年12月5日(土)日本食品大特売
   
ウィーンの日本食品屋さんが、創業35周年記念で今日から大特売をするというチラシをもらったので、売り切れないうちにと、さっそく買出しに行って来ました。普通だと日本での定価の5〜10倍はするので、日頃は買えないのも同様ですから、こういう時を利用してまとめ買いします。納豆、こんにゃく、油揚げ、おしょうゆ、しめ鯖・・・。要するに日本ではごく普通に食べているもの。

 日本にいた時は、洋風料理がけっこう好きだったので、ウィーンに行ってもそんなに恋しくならないと思っていたのに、とんでもない! 急にお魚が食べたくなるは、白菜の漬物が恋しくなるは。日本から遠く離れているというだけで、恋しくなるのかも知れないし、日本にいた時は自分でも気づかないほどに和食が生活に溶け込んでいた、ということかも知れません。

 さて、帰宅してさっそく、こんにゃくとかつお節の煮物を作りました。わぁ〜、おいしい! それに考えてみれば、これは食事療法にもピッタリではありませんか! こんぶやひじきのお料理と一緒に心して頂くことに致しましょう。おもちも今日買えたので、これでもうお正月が来てもだいじょうぶ。お雑煮、昆布巻き、豆きんとん、お煮しめ、白身魚の焼き物くらいはできます。かまぼこも買いました。
わぁ、これでしばらくは幸せな食生活ができるゾ!

2009年12月4日(金)画像の縮小と貼り付け

       
        
シェーンブルン宮殿前のクリスマス市
       


  
やっと画像の縮小と貼り付けが曲がりなりにもできるようになったので、我が家のクリスマス飾りをご紹介しようと思ったら、縮小した画像を何度HPソフトのフロントページに保存しても、大きいまま出てきてしまうか、まったく保存されないかで貼り付けることができません。

   11月28日のアドヴェントコンサートの画像も3度目にやっと正しく保存されて、貼り付けができたのですが、全くできなくなってしまいました。まだ他にも解決されていない問題があるので、ダニエルくんには来週もう一度来てもらうことになっているのですが、画像の処理はできるようになったと思っていたのに、ちゃんと保存できているか、貼り付けもできるかまで実験しなかったのがまずかった!今度は全てちゃんと最後まで実験して確かめないと。

  では、昨年既にご紹介したものですが、それまでシェーンブルンのクリスマス市の写真をご覧下さいね。
             

2009年11月28日(土)アドヴェントコンサート

          

   
夕方4時半から、オットー・ヴァーグナーの代表的建築物で世紀末建築の傑作、アム・シュタインホーフ教会で、合唱団のアドヴェントコンサートが開かれました。私の大好きな、とても美しい教会なので、私もぜひ一緒に歌いたいと思っていたのですが、日曜日の晩に熱を出して、月曜も水曜も合唱練習に出られなかったため、残念ながら出るのは諦めました。でも、まだ自分の合唱団のアドヴェントコンサートを聴衆として聞いたことはないので、ぜひ一度聞きたいし、もちろん教会も見たいし、かつうちからも近いしというわけで、行って来ました。シュタインホーフ精神病院の広い丘状の敷地に各病棟が並んでいます。教会は丘の上にあるので、門からは10分ほどゆっくり坂と階段を上ります。その代わり、眺めのいいこと! 夕闇迫るウィーンの街がとてもきれいに見下ろせました。

   アドヴェントというのは、クリスマスまで4回の日曜日を含むクリスマス準備期間を言い、アドヴェントコンサートはこの時期に教会や、あちこちのクリスマス市で開かれます。歌われるのは、クリスマスの歌。有名な賛美歌や各地方のクリスマスの歌、また「赤鼻のトナカイさん」「ウィンターワンダーランド」など一般によく知られた歌。
さて、初めて聞く我が合唱団のアドヴェントコンサート、アカペラでしたが、私が言ったら変かも知れないけれど、とてもきれいでした! かなり反響したので歌いにくかったのではないかしら。

                                  

   さて最後の3曲は、楽譜が配られ、団員のツィターとギター2台の伴奏で、みんなで歌いましょう、と準備している最中に、突然非常ベルが鳴り出し、職員の男性が慌てて走って来て、祭壇横のドアの中に消えましたが、その後だいぶ経ってもベルの音は一向に止みません。これではとても歌えないので、辛抱してさらに待っても同じ。何人かの人たちが耐え切れなくなって出て行きました。そこで、合唱指揮者が、「この音では歌えませんから、外で歌いましょう!」 で、ぞろぞろと出て行きかけたら、途端に音が止んだので、みなで大笑い。でも、やっぱり外でやりま〜す、ということで、教会入り口の階段に合唱団員が並び、聴衆は階段下に少し離れて合唱団に向き合い、「もみの木」など皆がよく知っているクリスマスソングを一緒に歌いました。次第に暗くなって行く空に私たちの歌声は流れ、3曲終わったら、もう真っ暗でした。

   美しいクリスマスソングの響きが楽しめたし、すばらしいデザインの教会内部やステンドグラスも見られたし、一緒に歌ったのもよかったし、とても楽しい時間でした。そうそう、我が家でも今日、アドヴェントクランツ(ろうそくを4本立てたもみの木のリース。日曜日が来る毎に、つけるろうそくの数を増やして行きます)を飾りました。

   合唱団は、明日はシェーンブルン宮殿のクリスマス市で歌います。


 2009年11月18日(水)RSOウィーン存続ほぼ確実!
   
政府社会党・国民党でオーストリア放送局法改正について話し合い、オーストリア放送局が政府から視聴料免除者の負担分、1億6000万ユーロの返還を受ける、今後収入となる視聴料は、RSOウィーンの維持その他に使用されなければならないなどの点で合意に達しました。みなさま、署名へのご協力、本当にありがとうございました。おかげさまでもう一歩のところまでこぎつけることができました。深く感謝申し上げます。報告はどうぞこちらをご覧下さい!

2009年11月15日(日)お習字講座
  
しばらくご無沙汰してしまいましたが、検査結果は前回とほぼ同じでした。それからまた熱が出ましたが、今度は前回に比べ、期間が延びました。その後仕事をして、昨日はなんと珍しくも、お習字講座に行って来ました。

   日墺修好140周年の一環として行われたのですが、場所は漢方のケヴィン先生のお宅。小さなセミナー室を会場に2時間、「三」から練習を始めて最後はそれぞれの希望する文字を先生に書いてもらい、それをお手本に練習して、色紙に書いて仕上げました。私は「希」にしたのですが、色紙に書いたのは位置が高過ぎちゃうし、最後の縦棒は右に寄っちゃうし、練習の時よりひどくなってしまいましたが、それもご愛嬌、よい記念になりました。

   始まる前にケヴィン先生の日本人の奥様の盆手前があり、お習字の先生が手作りして持って来て下さったお饅頭と一緒に、一人ずつお抹茶を頂きました。参加者は7人。私以外は全員オーストリア人です。皆、真剣に「はらい」や「とめ」の練習に集中、なかなか上手な人もいます。私は小学校以来、お習字を書いたことがなく、全くの初心者と同じ。誘われての参加で、実は余り楽しくなさそうだなあ、と思っていたのですが、ひとつの文字の美しさに集中して、無心に書く時間は、以外にもとても楽しくて自分でもびっくり! そういえば、無心にお茶を点てて、おいしいお菓子とともに静寂の中で味わう楽しさにそっくりです。和の技の精神には共通するところがあるのですね。誘ってくれた友人は、すごく楽しかった!本格的に習いたい!とすっかりはまった様子。お正月にはウン十年ぶりにお書き初めに挑戦してみましょうか?


 2009年11月3日(火)二度目の雪
   
一昨日から急に寒くなりました。今日は一日中みぞれが降りっぱなし。気温は5℃。本格的な雪とは言えないけれど、今年で二度目の雪となりました。

   昨日、ラボに血液検査に行き、今日検査結果を取りに行ったら、何と「血液が流れてしまったので、もう一度検査する必要があります。今からやりますか?」と、まるで当然みたいに言うのでびっくり。流れてしまったって言うけど、そちらのミスなんだから、「申し訳ありませんが」位は言ったらどうよ。ものすごく静脈が細い私は、昨日だってすごい苦労して、青あざ作って、やっと採血できたと言うのに。今日も「まあ、あなたの静脈はひどいわねえ、これじゃあ、まるで採血なんてできないじゃない!」と言われつつ、今回は量も多くないので、二箇所目でどうやら採血成功。で、また明日もう一度結果を取りに行かなくてはならない。まあ、結果がよければいいけれどね。

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