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更新日誌

   2011年4月22日(金)ヴィルヘルミーネの丘
      
13日に、うまく行けば、これで最後になる歯周病のレーザー治療に行って来たら、夜中にガーンと高熱が出てしまいました。そろそろ熱が出る時期でもあったので、体の負担が大き過ぎたようです。で、15日には薬で一度は下がったのに、またすぐ上がってしまいました。でもなかなか上がり切らないので、最高体温に達するまで3日も待って、やっと19日に下がりました。

     今日は熱が下がって初めての外出なので、車で5分のヴィルヘルミーネの丘へ。1週間も寝ていたので、とにかく明るいお日様の光を浴びて、外の空気を吸って来ようというわけです。気温は25℃まで上がり、まるで初夏のよう。

    
   
恋人たち                     自転車でウィーンの森を走る

 
   お城のテラスカフェからウィーンの街を望む

  お城のテラスにテントを張ってカフェができていました。足元にウィーンの街が広がっています。アプフェルシュトゥルーデル(りんごのパイ)とカフェラテを楽しみながら、長いことウィーンの街を眺めていました。ここからのウィーンの眺めが一番好きなのです。緑の中に点々とレンガ色の屋根が並ぶ様子が、何かに似ている、何かに似ていると思っていたら、クリムトのアッター湖の絵でした。

   2011年4月9日(土)ヴァッハウ 
   
今日もまた最高のお天気!春を味わわなくちゃ症候群はまだ続いているので、かなりの強風が難でしたが、ちょうど杏の花が満開の頃だと言うし、やはりこのチャンスは逃したくないと、ドナウ河沿いのワインの名産地、ヴァッハウへ出掛けました。で、やっとドナウ河畔の駐車場を見つけたと思ったら、凄い砂嵐でまともに目も開けていられないくらい。これではとても散歩はできないと、もう一つ先の町、ヴァイセンキルヒェンに移動。ここは前回、偶然、とてもおいしいケーキ屋さんを発見したところです。

      おいしいケーキとコーヒーでお腹を落ち着かせたところで、今日は少し町を見てみようと、探索に出掛けました。山がドナウ河に迫っているので、家々はくっつき合い、トンネルのような細い小路が曲がりくねって続いていて迷子になりそうです。

写真の教区教会は14世紀建造のゴシック様式で、左下の黒い部分には、木造の屋根付きのかなり急な石の階段が入り口まで続いています。ハアハア言って入り口に辿り着き、中に入ると祭壇も立派。要塞も兼ねた教会で、外側の壁には、弾丸を打ち出すための丸い穴が並んでいました。要塞兼教会なんて初めて見ました。大きな塔は1531年、オスマントルコの攻撃から身を守るために建てられたものだそうです。内部は後期ゴシック様式とバロック様式が融合しています。そうでした、オスマントルコはスレイマン一世(在位1520〜66)の時、権力の絶頂にあって、ウィーンにまで迫ったんでしたね(第1回ウィーン包囲 1529年)。この辺りの人たちも当時は苦労が多かったのね。

    

さて、ヴァッハウは杏の花で有名で毎年見に行っているのですが、どうもいつも、あれだけ? 実をジャムにしたり、シロップやリキュールにする杏の木は一体どこにあるの? と思うのですが、どうも一斉に咲き誇った杏の花と聞くと、ドナウ河に沿って並ぶ長い杏の花の真っ白いトンネルをイメージしてしまうのがよくないようです。それは桜の話ですよね。あれは見るための花ですから、見て美しい場所に植えるけれど、実を収穫する杏の木は果樹園にあるので、そこら辺にワーッと並んでいることはないのね、と頭では納得しましたが、桜のトンネルみたいな真っ白の杏の花のトンネルを見てみたいという思いは消えません。なあんだ、私って本当は桜が見たいんだ、きっと!

  
 個人の庭の杏です。             下部オーストリア州現存最古の学校、1385年建造。

教会の敷地内で1枚のプレートを見つけました。読んでみると、何とこの建物は、今でも使われている、下部オーストリア州現存最古の学校だそうです。1385年からずっと使われているなんて、すごい! 曲がりくねった細い石の階段を下り、もう一度町に戻ると、さらにもう一つの中世を発見!こちらも14世紀。

         
  
キューンリング家封土保有騎士の城、14世紀。   クレムス市の城門。

  さて、ヴァイセンキルヒェンを出て、食事をしようとクレムスへ向かいました。と、レストランらしきものが見えたので、クレムスのすぐ手前のシュタインで車を止めてそのお店に行って見たら、閉まっている様子。で、お店を探して付近を歩いていたら、周囲とはちょっと違う建物を見つけたので、近くに寄って見ると、税官吏の家でした。それもルネッサンス様式。

  
通行税徴収官吏の住居。ファサードは初期ルネッサンス様式で、1536もしくは1576年建造。修復1943〜44年。シュタイン。

この家から右後方を振り返ってみたら、あ、大きな庭のあるレストランが見える!もうお腹はぺこぺこ。あそこに決めよう!と中に入っていったら、内装も感じよく、食事もおいしく、当たりでした。

 今回はヴァッハウがこんなに中世の宝庫だったなんて知らなかった!という発見の旅になりました。

 

   2011年4月6日(水)リング通りの春(旧市街を囲む環状道路)

   2011年4月2日(土)バーデンも春!
      
今日も余りにもよいお天気。気温は23℃もあるし、突然やって来た春を味わわないなんて犯罪的!と、郊外の温泉地(硫黄泉)でカジノもあるバーデンに行って来ました。バーデンはかつては王侯貴族や芸術家の保養地として有名だったところで、モーツァルトもベートヴェンもここで夏を過ごしました。こじんまりとしたとても愛らしい町です。ウィーンからも車で30分位。

 
 
クアパークの大木の根元に咲く野草    クアパークでお日様を浴びる人たち。奥はオ−プンカフェ
 

     
  
中央広場のカフェ                ベートーヴェンは1821〜1823までの夏を
                          この家で凄し、第九の一部を作曲しました。

   

 

  2011年3月31日(木)ウィーンは突然、春!

     
    
ヨハン・シュトラウス像の横の桜(岐阜市寄贈)は、いっぺんに満開!

   久しぶりに市民公園に行って見たら、何といっぺんに春が来ていました。ここ数日、20℃前後の暖かい日が続いていましたが、並木はまだ裸ン坊で、芽も出ていず、こんなに暖かくても春はまだなのね、と思っていた矢先でした。小鳥が歌い、連翹の鮮やかな黄色が芝生の緑に映えています。芝生やベンチで日向ぼっこする人たちがいっぱい。いつもよりずっと早く、日本よりも一足先にウィーンは春になりました。

    日本はまだ全般的に寒いようですが、桜のつぼみはそろそろほころびかけているでしょうか。桜はやはり日本人にとって特別な花だと思います。昼の桜には、清楚さ、けなげさ、優しさ、明るさを感じます。そして夜の桜には、打って変わった妖艶さ。突然の風にハラハラと散ってしまう桜を見て、世の無常を感じる方もあるでしょう。潔さを思う方もあるかも知れません。でも桜は私たち全てのの心を癒し、また豊かな思いに導いてくれるのではないでしょうか。

    早く桜が咲きますように。そして心を優しく癒してくれますように。 
  

 2011年3月29日(火)歯のクリーニング
    
先週は熱で休んじゃったし、久しぶりの歯科治療。今日はレーザー治療ではなくて、多分今回の歯周病治療で最後の歯のクリーニング。丸1時間かかると言うので、熱が出ないかとドキドキ。歯科衛生士さんもそれを知ってるから、「大丈夫?」「もうちょっと大丈夫?」と、聞きながら進めてくれるんだけれど、熱は出るとしたら、今日の晩か、少しずつ上がり続けて明日の晩か、だから、その時は「はい、大丈夫です」としか答えようがなくって、ちょっと困りました。

  でもどうにか晩になっても今のところ、顎半分のレーザー治療と同じ程度の体温上昇。上顎・下顎両方の1時間のレーザー治療で、翌日39℃になったことを考えると、1時間の歯のクリーニングはかなりきつい治療だけれど、それでもレーザー治療より、体の負担は少ないということね。このまま、落ち着いてくれますように。

  今日は、日本室内管弦楽団のチャリティーコンサートがあって、ウィーン放送響の友人も参加するし、ぜひとも行きたかったのだけれど、1時間もの治療の後、さらにコンサートに行くのはきつ過ぎるので断念。他に予定がなくてコンサートだけなら行かれるので、そういうチャンスを狙うしかない。一度、日本室内管弦楽団の演奏を聴いたけれど、とてもよかった。今日のコンサートが大成功でありましたように!

 日本でみんなが大変な思いをしているのに、何もできない自分がもどかしい。私にできることは日本の両親にまめに電話すること、友人・知人にメールで応援すること、寄付すること、そしてウィーンやオーストリアでの日本の大震災に向けての活動を、日本にいる人たちに伝えること。そして無熱期間を伸ばしながら、健康を回復していくことだ。今の私は、日本へ飛ぶ体力さえない状態だけれど、でも私なりにできることで、みんなの力に加わっていけば、ちょっとずつその力も大きくなっていくはず。

 計画停電、通勤困難、放射能漏れ、クルクル変わる放射能値、食品の販売自粛。避難所に暮らす方々はもとより、自宅にいる方々も、不安や恐怖や心配で心身ともに疲れを感じられることが多々あると思います。そんな時は、どうぞ頑張らないで下さい!ほんのちょっとの会話や音楽に、小さな楽しみを見つけて、心に一息つかせてあげて下さい。頑張り過ぎると心も身体もパンクしてしまいますから。ああ、温泉に入れてあげたい、美しい音楽聞かせてあげたい、楽しい漫才聞かせてあげたい・・・。碁や将棋や、トランプ、その他ゲームを差し入れするのもよいアイデアかもしれない。画用紙やクレヨン、折り紙も。

 今日、ウィーンの老人ホームに住む元義父の姉と電話で話しました。ホームの住人たちはほとんど年金で暮らしている人たちで、充分なお金があるわけではありません。それでも皆、暖かいベッドがあって、地震もないところで暮らせる私たちは、被災者たちに比べれば何と恵まれていることか、と語り合って、食堂に置かれた募金箱に次々と寄付して下さっているそうです。

 2011年3月25日(金)東日本大震災救援活動−ウィーンから
    
ウィーンからの東日本大震災救援活動については、いつでも直接見ることができるように、トップに移しましたので、お知らせ致します。(3月31日)          
          

  2011年3月11日(金)東北・太平洋沿岸地震!
   
今日、宮城県で、日本観測史上最強の、M.8.9の地震が起こったことを知り、大変驚きました。こちらのテレビではもっぱら日本の大地震についての特別番組を放送しているので、少しでも情報を得ようと見ています。関東、東京にも大きな被害が出ていると言うので、神奈川県の実家に二度電話を試みましたが、通じませんでした。それから今日、ずっと掲示板に書き込もうとしているのですが、何度試みても、掲示板を開けることができません。地震でサーバーの方に問題が起こっているのではないかと思われます。みなさまのいらっしゃる地域の被害が少ないことを祈っております。

 余震もかなり大きいものが起こっている様子、みなさま、不安な時間を過ごしていらっしゃることと思います。自宅に帰れなくなってしまった方もいらっしゃるかも知れません。津波の被害はテレビ画面を見ているだけで、恐ろしくなるような規模です。

  とにかく一日も早く、地震が収まりますよう、インフラが回復しますよう、怪我をした人たちが助けられ、充分な医療が施されますよう祈るしかありません。

  福島の原発の原子炉の冷却がどうかどうか成功しますように!

2011年3月6日(日)レーザー治療・誕生日・オーパンバル
   
2月28日(月)には、上顎・下顎と両方、いつもの倍のレーザー治療をしたら、夕方近くから体温が上がり始め、翌日の晩には何と39℃まで上がってしまいました!それで2日は治療を休ませてもらいましたが、でも嬉しいことに、2日の朝には体温が下がり始めたので薬を飲んだら、午後早く無事下がってホッ。元気な人なら全く副作用のない治療なのだけれど、免疫力が低い私には、やはり負担が大きかったようです。

  3日(木)は、本当ならもう一日休んだ方がよかったのですが、続けて休むと、翌週になってしまって、日が開き過ぎてしまうし、そうするとレーザー治療そのものの効果がグンと落ちてしまうので、ちょっと無理をして治療に行きました。今回は下顎だけでした。いつもの片方の治療だけでも、私の場合は、その日の晩に必ず0.7〜1度位体温が上がるので(でも翌日下がる)、レーザー治療と私の体温の関連についてもお話ししました。

 お雛祭りの三日は私の誕生日でもあるので、治療の後、食事に行くつもりでいたのですが、両方はきつ過ぎるので、お祝いの食事は延ばすことにし、今年はちょうど3日になった国立オペラ座舞踏会(オーパンバル)のオープニングを見ながら家でささやかにお祝いすることにしました。
                       
                       
入場するデビュタントたち(テレビ画面)
                       リヒャルト・シュトラウスの玄孫もデビュー

 レーザー治療は週2回、ケヴィン先生の診察に行ったり、他の所用も済ませなければならないので、急に外出する回数が増えました。3ヶ月前だったらとても考えられなかったことで、こんなことができるようになったのは、ものすごく嬉しいことですが、やはり体力的に大分負担になるのと、治療の度に体温が上がったり、熱が出たり、1時間のうちに体温が1度も上がってしまったり、あるいは下がったりして不安になったり、とにかく今まで経験しなかったことばかりで、また熱が出たりはしないか、無事治療を終えるまで通えるかどうかと、神経もとても疲れて、この週末はバテてしまっていました。

  でも治療に通えること自体もそうですし、全体的に見れば、確実によい方に向かっていることが実感できるようになったので、今年は心から嬉しく誕生日を迎えることができました。


      

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